睡眠障害~眠りについて~

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眠り子犬

最近どうも眠りが浅い気がする・・・
しっかり寝ているはずなのに眠い・・・
朝が弱くて、なかなか起きられない・・・

 

あなたはどんな「睡眠の悩み」を持っていますか?



睡眠の悩みは、ほとんどの人が持っています。
なぜなら・・・
睡眠は、日常生活に重要な影響があるから。

また、健康にも大変重要な役割を果たしています。
それは、
一般的に知られている以上に重要だったのです。

順を追って睡眠を考えてみましょう。

●夢の話から~
目覚1
そもそも、
人はなぜ夢を見るのでしょうか。

「夢は欲求の表れだ」
と言う人もいます。

ダイエット中に、
思いっきり
ごちそうを食べている自分。

仕事で忙しい人が、
海外の自然豊かな場所で
のんびり過ごしている。

このような夢は、
その人が常に思っている
対象のものを見たと
考えられます。

少し難しい話になりますが、
脳には、自分で意識している領域(顕在意識)と、
自分では無意識の領域(潜在意識)の二つがあります。

顕在意識で脳がストップをかけていた行動を、
潜在意識では素直な気持ちになり、
夢の中で実行に移していたのです。

普段は意識的に考えないようにしていても、
心の奥底(潜在意識)でやはり「食べたい」、
「のんびりしたい」という本心を夢という形で
潜在意識が気づかせてくれています。

欲求不満以外にも原因はあります。

日常生活を送っていく中で、人と言葉をかわしたり、
様々な媒体から膨大な情報と接しています。

潜在意識の中にある膨大な情報の一部が、
何かのきっかけで夢に登場しているのです。

つまり、どこかで接した情報が夢となっています。

この夢の役割についてお話しします。

●睡眠の深さ
睡眠サイクル
睡眠中は眠りが
浅い状態(レム睡眠)と
深い状態(ノンレム睡眠)
があります。

このレム睡眠の時に
夢を見ることによって、
人間は一日に収集した
膨大な情報を整理し、
必要なものだけを
残す作業をしています。

睡眠時間が長くなると当然レム睡眠も長くなり、
情報の整理に使える時間が長くなります。

ストレスの原因になる不快な出来事も、
一晩寝るとスッキリするのは、
レム睡眠の間に整理しているからです。

しかし、不快な情報の中でも、いつまでも
残っている場合がありますよね。

これは、今後必要な情報だからです。

その判断は潜在意識がしています。

つまり、日中のうちに、少しでも
自分に必要な情報を多く取り入れると、
潜在意識は、より正確に睡眠の間に
必要な情報を残してくれるのです。

●睡眠と健康

睡眠は健康と深い関係があります。

<睡眠と病気>

睡眠不足による、集中力低下や日中の居眠りなど
生活に支障を及ぼすことは良く知られていますが、
さらには生活習慣病にも深く関わっているのです。

夜遅くまで起きている人や、眠りの浅い人などは、
常に緊張状態により「交感神経」が優位となって
血圧が高い状態が続くため、高血圧になりやすい。

また睡眠不足は血糖値をコントロールするインスリン
というホルモンの働きを悪くするため、糖尿病の
発症リスクを高めることがわかっています。

さらに食欲を調整するホルモンに影響して
食欲を増大させるため、肥満を招きます。

高血圧、糖尿病、肥満によって動脈硬化を発症しやすくし、
さらには狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞など
脳血管疾患のリスクを高めることにもつながっていきます。

睡眠不足は、こうした生活習慣病以外にも、
病気になりやすい要因があるのです。

それは、免疫力低下に関係しています。
クマの雲
<睡眠と免疫力>

免疫力が高まるのも、
ノンレム睡眠のときです。

人は深い眠りつくことで
脳と体をリセットします。

その時、日中働いた
免疫力の修復・増強を
睡眠中に行い様々な”外敵”に
対応しているのです。

簡単にその仕組みをお話しします・・・

自律神経は、「緊張の神経」と言われる交感神経と
「リラックスの神経」と言われる副交感神経から
成り立っていますが、このバランスが崩れると
免疫細胞の活力が低下し、免疫力が低下します。

ストレスを感じると、交感神経が緊張して、
これが長く続くと免疫力が低下するのです。

睡眠中は、交感神経の緊張がとれ、
副交感神経が働きリラックスします。

すると、免疫細胞である「ヘルパーT細胞」や
「NK細胞」の働きが活発になり、免疫力が高まるのです。

風邪をひいたり、発熱したりすると眠くなるのも、
免疫力を高めるため身体のメカニズムといえます。

 

■睡眠障害について

●不眠症の種類

1:入眠障害 (寝つきが悪くて、眠る時刻になっても入眠できない)
2:中途覚醒 ( 眠っている間にひんぱんに目が覚めてしまう)
3:早朝覚醒(朝早くに目が覚めて、そのあと再入眠できない)
4:熟眠障害 (充分な時間寝たはずなのに、熟睡した感じがしない)

上記のような不眠の症状が、
・1カ月以上
・週に2~3回以上
続く場合、不眠症の可能性が高い。

●不眠症検査の最適な方法
女医1
病院で検査する場合、どこに行けば良いのでしょう…

内科や耳鼻科で相談するより、まず以下のサイトで
「専門医」を探してみましょう。

単に不眠症と思っていても、脳や鼻の障害もあれば
精神的なことが原因ということもあります。

ですから、睡眠の専門家に相談するのが一番。

日本睡眠学会
http://jssr.jp/data/list.html

●睡眠障害の診断に欠かせない『終夜睡眠ポリグラフ検査』とは

<検査項目>

1.脳波
2.眼球の運動
3.呼吸の状態
4.血液中の酸素濃度
5.筋肉の活動状態
6.心電図

<費用と時間>

検査は医療機関に一泊する必要があります。

終夜睡眠ポリグラフ検査は健康保険が適用できます。
なので、3割負担の場合で20,000~30,000円程度。
(その他差額ベッド代などが追加される場合がある)

検査時間は通常、夜8時頃から翌朝6時頃まで。
日中の仕事には影響なくできます。

朝の空1

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