冬の乾燥肌対策

Pocket

■冬の乾燥肌対策

冬の乾燥肌1
 

◆乾燥肌の原因



1)体の保護機能

気温が下がると体温が奪われますよね。
それを防ぐために、体は血管を収縮させます。

すると、肌表面や手足などの末端に血液が
行き渡らなくなります。寒くなると手足が
かじかむのはそのためです。

血流が悪くなると体のすみずみまで栄養が
行き届かなくなり、健康な肌をつくる機能が低下し、
肌のうるおいのもととなる皮脂と汗の分泌も
減少してしまいます。

2)空気の乾燥

・湿度の低下によるもの
・エアコンや温風機によるもの

3)生活習慣

・水仕事が多い

・熱めの風呂が好き

・宴会が増え、食生活が乱れる

・好き嫌いが多い

・屋外で過ごす時間が長い

 

◆乾燥肌の予防



●室内の湿度を上げる

エアコンやストーブによる乾燥を防止することが
原始的ですが肌の乾燥には一番効果があります。

★ 一番費用がいらず簡単な方法はズバリ『部屋干し』
ホームセンターなどで、突っ張り棒を購入し、
普段自分が主に生活する場所の近くで部屋干し
すれば、肌にも、喉にも良いので風邪予防にもなります。

★部屋干しが間取り等で難しい場合は、観葉植物が効果的
見た目にもリラックスでき、肌にも良いのでオススメです。
その際、ポイントは水やりを多く必要とする植物です。

たっぷり水を与えることで、活き活きする種類が良いですね。

これら、部屋全体の乾燥を防ぐことで、
肌の潤いが保てますが肌には良くても壁や天井には影響が出ます。
湿気が多くなるとカビや結露の発生を招きますよね。

Q:じゃぁどうすればいいの?
A:ハイ! 自分専用の小さな加湿器を置きます。
例えばコレ↓

長くいる時間がパソコンやテレビの前なら、その付近に置きましょう。
 

●食事で保湿する方法

スムージー

先ほどの、体の外から乾燥を防いだら、
次に身体の中から保湿力をアップさせます。

そこで、意識してビタミンを多く摂取しましょう。

<ビタミンA>卵・ニンジン・かぼちゃ・海藻類
豚レバー・鶏レバー・牛レバー

<ビタミンB1>豚肉・玄米・たらこ・ナッツ類


ビタミンB1を効率的に摂取するには
煮たり蒸したりする調理法が損失率が少なくすむ。

<ビタミンB2>豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳・サバ


肌荒れ・口内炎が気になる方はより意識して摂取しましょう。

<ビタミンB6>かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ・鳥や豚の赤身のお肉


免疫機能を維持するのに必須。
湿疹などのアレルギー症状を緩和させる。

<ビタミンB12>あさり・しじみ・牡蠣・牛レバー・鶏レバー


血液を正常な状態に保ち、肌の栄養不足の予防になる。
 

●保湿のポイント
冬の乾燥肌2

肌の保湿に一番いい成分とは、
肌自体が作り出す皮脂や細胞間脂質、
NMF(注)などの天然の保湿剤です。

入浴や洗顔、クレンジングなどで
この成分が洗い流されてしまいます。

そこで…
この失われてしまった天然保湿剤を
補うことを意識してください。

(注)
NMF=天然保湿因子
角質細胞内に存在するNMFは
アミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などからなり、
水分を抱え込む性質をもっています。このNMFによって
細胞内の水分量は一定に保たれるのです。
日焼け、加齢、睡眠不足、ストレスなどで低下してしまいます。

化粧品やスキンケアなどの保湿する際のポイントについてお話します。

№1

刺激のない成分を選ぶ

 

アルコール、香料、着色料の入っていないものを選びましょう。

アロマ成分などは成分が強いものは避けてください。

また、流行りのオーガニック化粧品やナチュラルコスメも
成分によってかぶれたりするので、サンプルで試しましょう。

肌には個人差がありますので、サンプルテストを必ず行ってください。

№2

「無添加」「敏感肌用」という表示

 

防腐剤や界面活性剤など、表示が義務付けられた成分の入っていないものが
「無添加」「敏感肌用」として売られているのが現状です。

しかし、無添加のスキンケア製品でも刺激物が入っていないというわけではなく、
表示指定成分に含まれていないだけだということです。

表示のみに頼ることをせず、刺激を感じたら使用をやめましょう。

№3

使い方を変える

 

化粧品でヒリヒリしたりするたびに化粧品を変えることは
間違いではありませんが、刺激を感じる度に変えてしまっては、
返ってどの成分が合わないのかわからなくなります。

強い反応でない限りはコットンを使ってつけ方を変えたり、
パックしたりすることで肌が落ち着いたりすることもあるので
試してみましょう。

 

◆乾燥肌による湿疹・かゆみのケア


スキンケア1

 


乾燥肌のかゆみに効果のある成分は、主に
抗ヒスタミン、セラミド、ビタミンEです。

<抗ヒスタミン剤>
かゆみの原因は脂肪細胞から分泌されるヒスタミンが関与しています。

「かゆいからかく」といった行動は神経を刺激し、さらにかゆみ物質の
ヒスタミンの分泌をうながしてしまいます。

そのため、ヒスタミンの働きを抑える、抗ヒスタミン剤が有効です。
効き目が穏やかで副作用が少ないのが特徴です。

<セラミド>
セラミドは体に存在する成分で肌細胞の間にあります。

水分や脂分を溜め込む機能があり、水分の蒸発も防ぎ、
肌のバリア機能としても働きます。

また化粧品や洗顔などの外部刺激が肌の奥へ伝わるのを防いでくれます。
肌の内部にあるコラーゲンやヒアルロン酸のサポートの役目もし、
保湿成分として非常に優れています。

<ビタミンE>
血行促進、角質硬化防止、新陳代謝を高めます。

また、保湿効果もありビタミンE配合のクリームを塗ると
皮膚から直接吸収されます。

【ここで注目情報!】~ステロイド剤~

多くの方が誤解されていることとして、副作用が怖いから
「ステロイド剤は、弱いレベルのものから使う」または
「できるだけ使用を控える」というものがあります。

ところがこれは大きな間違い!

効き目が不十分な薬を使い続けることでかえって
症状を悪化させたり、慢性化させたりする恐れもあるのです。

一気に使用して早めに治すのが効果的で副作用もありません。
長く使い続けるところに問題があったのです。

正しいケアを心がけてください。

 

コメント

コメントする